目的と位置づけ
この計算機は、チャンネル、送信出力、アンテナ利得、受信側の仮定、伝搬モデルから Wi-Fi の到達距離を概算するための独立したプランニング補助ツールです。
Cisco 公式ツールではありません。Cisco から承認、保証、サポート、推奨されたものではありません。
計算結果の扱い
計算結果は概算です。無線設計の成立、通信品質、スループット、ローミング動作、法令適合、認証済み運用値、実環境での到達距離を保証するものではありません。
最終設計では、対象 AP、アンテナ、WLC/AP ソフトウェアリリース、チャンネル設計、実環境測定、各国・地域の法令要件を確認してください。
RF モデルの前提
この計算機は、リンクバジェットから許容パスロスを求め、そのパスロスを選択した伝搬モデルで距離に変換します。
許容パスロス = 実効 EIRP + 受信アンテナ利得 - 必要受信レベル
Free Space FSPL は、見通しがある理想条件の上限に近い参照値です。Indoor PLE モデルは経験的な近似であり、壁、床、家具、人、反射、干渉、AP 配置、端末差を個別にモデル化するものではありません。
P2P / backhaul の試算は、見通し、アンテナアライメント、フレネルゾーンの確保を前提とします。地形、遮蔽物プロファイル、マルチパス信頼性、ベンダー固有の mesh 動作、モビリティ動作はシミュレーションしていません。
Power Level、TXP、EIRP
Power Level 1 は最大出力のプランニングレベルとして扱います。選択した AP、regulatory domain、band、channel に対応する power-level データがある場合、Conducted TXP は power table から計算されます。
Conducted TXP = maxDbm - 3dB * (power level - 1)
一致する power table がない場合は、channel plan の TXP 仮定にフォールバックし、画面に警告を表示します。フォールバック値は計算補助のための値であり、認証済みの AP 運用値ではありません。
Actual EIRP は、Conducted TXP、送信アンテナ利得、ケーブルまたはコネクタ損失、EIRP limit の設定から計算されます。
Raw EIRP = Conducted TXP + TX antenna gain - cable loss
Actual EIRP = min(raw EIRP, selected EIRP limit) ※ EIRP limit 適用時
最終的な TXP/EIRP は、Cisco データシート、AP 認証情報、WLC/AP の実行時表示、設定されたアンテナ利得、各国・地域の規則に照らして確認してください。
アンテナデータ
一部の内蔵アンテナ AP の利得は planning default として登録されています。最終設計や外部公開資料では、AP データシート、認証情報、アンテナパターン、設置向き、プロジェクト固有のアンテナ前提を確認してください。
外部アンテナ AP では、選択したアンテナ利得または手動入力値が設計条件と一致している必要があります。指向性アンテナはピーク利得だけでなく、実際のパターンと取付方向を考慮してください。
Regulatory profile
デフォルトの regulatory profile は Q domain / Japan です。このツールには、他の Cisco regulatory domain 向けの一部 planning profile も含まれます。未対応国、特殊条件、ユーザー入力の制限値は Other / Manual で試算できます。
Q 以外の 2.4GHz / 5GHz regulatory value は planning default です。最終設計では、各国・地域の現行認証、AP モデル認証、アンテナ認証、対象 controller/AP release を確認してください。
Other / Manual は仮値を起点にユーザー入力値を使います。これらの入力は計算用パラメータであり、法令適合や認証済み運用値を示すものではありません。
6GHz と AFC に関する注意
6GHz LPI、VLP、Standard Power の扱いは、国・地域、運用クラス、デバイス種別、設置場所、アンテナ高、最新の制度状況によって変わります。
この計算機における Japan 6GHz Standard Power は、draft/AFC の planning profile として扱っています。最終的な MIC 認証済み運用ルールとして解釈しないでください。
US と Canada の 6GHz Standard Power 値は、AFC 前提の最大 planning ceiling です。実際の AFC 許可値は、場所、アンテナ高、周波数、AFC 応答に依存します。
PSD limit を持つ profile では、channel width に応じて有効な EIRP ceiling を調整します。これは planning 上の近似であり、最新の規則とデバイス認証に基づく確認が必要です。
スループット推定
表示されるスループットは、RSSI から MCS への簡易しきい値、チャンネル幅、チャンネル使用率に基づく粗い edge estimate です。端末能力、競合、再送、airtime fairness、詳細なプロトコルオーバーヘッド、ローミング、アプリケーション動作をモデル化する capacity planner ではありません。
参照時の注意
AP、アンテナ、regulatory、channel、power-level のカタログは、このプロジェクト内の静的 JavaScript データとして管理されています。
設計判断では、この計算機だけでなく、Cisco データシート、Cisco Wireless LAN Compliance Lookup、WLC/AP の実行時出力、各国・地域の規制資料、プロジェクト固有の RF 検証を併用してください。
商標について
Cisco、Catalyst、Meraki、Wi-Fi、その他の製品名・会社名は、それぞれの所有者の商標または登録商標です。